さよならポニーテール「円盤ゆ~とぴあ」にふりかけられた大瀧詠一エッセンスとは?
12人組からなる音楽集団「さよならポニーテール」が2015年に発表したアルバム「円盤ゆ~とぴあ」。
CD3枚組で3,333円という価格設定という3づくしの作品になっています。
一体なぜここで数字の3を強調したのでしょうか?
まず、通算3枚目のアルバムだという線が考えられますが、彼らはこの時点ですでにアルバムを3枚以上出しています。
となると謎です。
「3」だけで考えても何も思い浮かばないので、違う発想をしましょう。
三角形→トライアングルと連想してみます。
「トライアングル」で思い当たりました。「ナイアガラ・トライアングル」です。
「ナイアガラ・トライアングル」というのは大瀧詠一によるコラボ企画で、ナイアガラ トライアングルVol.1では 大瀧詠一に山下達郎と伊藤銀次を、Vol.2では佐野元春と杉真理を加えた3人で活動しました。
CD3枚のそれぞれのテーマを見ると、そのことを示唆するディスク名がつけられています。
「DISCⅠ ~A面集で恋をして~」。
これはナイアガラ トライアングルVol.2の「A面で恋をして」へのオマージュです。
DISCⅡは「さよぽに・カレンダー」。大瀧詠一の作品「ナイアガラ・カレンダー」のもじりです。
収録曲「さよポニの湯けむり音頭」も大瀧詠一オマージュと考えられます。
さよならポニーテール 『さよポニの湯けむり音頭 Part1』 - YouTube
大瀧詠一には「音頭」へのこだわりがあって、「イエロー・サブマリン音頭」をプロデュースしたり、音頭集「LET'S ONDO AGAIN」をリリースしたりしていました。ナイアガラ トライアングルVol.1には、「ナイアガラ音頭」を収録しています。