ずっと音楽に夢中

身も心も解放してくれる素敵な音楽に出会ったら、興奮さめやらぬうちに書きつづります。あれこれ書きますが、結論はすべて「音楽っていいな」です。

やばい日記みたいな音楽 田中ヤコブって誰?

シンガー・ソングライターの書いた曲は、ときに日記のように感じられることがあります。
たとえば、キャロル・キングジェイムス・テイラー
シンガー・ソングライターの代表格である彼らは、その日の気分や思いをシンプルな弾き語りや最小限のアレンジで歌として表現しています。
そうして作られた楽曲は、日記のように感じられます。

 

先月デビューアルバムをリリースした田中ヤコブもまた、先人のように日記的な楽曲を書いています。
ただ、その日記にはどこか不穏な空気が漂っていて、聞き流すことができません。
素朴なようで歌詞やコード進行、歌、どれをとってもひと癖ある感じで、何かが引っかかってきます。
ヤコブな気持ち」の歌詞を見てみましょう。

悟った気持ちでいた
頭もいいと思ってた

なのに今日も こんな気持ち
なのに明日も こんな気持ち

吠えまくる馬鹿犬にしか見えなかった
若さは弱さだと思っていた

大人はいつもいつまでも正しいと思ってたのに
僕は騙された
僕は騙されていた
そして君を騙した
つもりが出し抜かれてた

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日記的でありながら、独白内容が穏やかではない。そんな歌詞です。
アルバムタイトルの「お湯の中のナイフ」からして、ポランスキー監督の映画「水の中のナイフ」をもじっていて、禍々しい含みを持たせています。
本人の名前が田中ヤコブで、曲名が「ヤコブな気持ち」ということは、この楽曲で歌われたことが彼の基本姿勢となっていくのでしょうか。
田中ヤコブには曲作りのセンスの高さを感じますが、いつか奇才・北園みなみと組んでほしいとも思います。この不穏さが、もっとすごいことになるでしょう。

 

余談ですが、「ヤコブ」で検索すると「狂牛病」の記事がいくつかヒットします。ヤコブ病ですね。不穏だ…


お湯の中のナイフ